So perfectly placed below the mirror

たてつづけに刺激的なペーパーに当たれてほくほく。手法とか方法論という意味ではどれもとりたてて目覚ましいものではないのだけど、「そこでこれをするか」とか。Aを、ちょっと思いつかないところから引きずり出してきたBに結びつけてどうか、とか。要するにアイデアがいい。まだ網羅的に理解できているわけではないけど、言葉の壁を越えて、良さは伝わってくるなんとなく。舞い上がって悔しさすら麻痺する。まぁこういうところで若さを再確認するのもどうかと思うけど。
そうやって道具をせこせこ貯めこんでいるうちに、これまたなんとなく自分のなかで方向性が、形をもっていく。向いてる先はある種のものの見方のほうへと収斂していく。なにかを選ぶということはなにかを選ばないということを選ぶということだから、見えるものの範囲は確実に狭くなる。諦めのつかない質で、手にとらなかったものにもう後ろ髪をひかれる。矛盾してるけどまずいことだという気もしない。アンビバレンスを抱え込む/抱えこまれることこそ変わらず大事にしてきたことだから。
手でつかめるものは思っていたほどではないけど、やっぱり、掌よりはいくらか大きい。古い台詞です。