星々

ぼくたちさんにんはよく、じべたにねころんでよぞらをながめていた

ペンキをハケでちらしたような星のふぢには、はじめのようになにかがむねをみたしていくようなかんかくはしだいにうすれていったものの、

そうやって、なにもせず、ながれぼしがながれるていどのひんどでことばをかわすじかんが、すきだった



ほしをみながらかみのせつりをとかれたあのひのよるの、ことばにぐらぐらとかたをゆすられたようなかんかくがわすれられない

ぼくたちは、おなじようにからだをだいちによこたえて、まったくべつのものをみていたのだった

ぼくは、みせかけのきょうかんによっていた(そして、それいじょうにすくわれていた)のだ

それにきづいてからは、ぼくはあなたたちのめでみるつもりでそらをみようとした

でも、けっきょくそれはうまくいかなかった

いしきをしゅうちゅうして、わたしのめにあなたたちのフィルターをかけてみても、

かけたそばからわたしといういみがすっとうしろからまわりこんできて、じわじわと蝕んでいくのだった

そうやってぼくは、まいよのようにひとりをつみかさねていった



ほしぞらをみあげるたびに、

ぼくはしらぬまにかけられていたいみののろいをうらめしくおもい、あなたたちはかみのせつりにかんしゃする

やみはふかさをますばかりだ