If I Had Eyes

一度溶けてアイスバーン化した道路(とりわけ峠道)をスリックで走るのはけっこうこわい。轍のちょっとした段差で、タイヤをするっともってかれる。対向車からすれば半分当たり屋なんだろうな。薪ストーブ(触ったら3度の火傷になった)のある小屋に泊めてさせてもらうなど、ひとの暖かい旅だった。寒かった。


偶然というのは案外その辺に転がっていて、なかなかそれには気がつかないけど、主体のある種の変化(特定のことがらへの関心のもちかた、希求の度合いetc.)に起因してどっと知覚される類いのものなんだと思った。その変化はたぶん、思惟からではなく外的な要因によってもたらされる側面のほうがつよい。趣味の問題なんだろうけど、超越性はもちこまなくていい気がする。